表紙について
表紙については、1つだけ問題がある。それは、表紙の中央にある「学問のすすめ」と「テーマ別発信」という文字の間のマークの意味がよくわからない、ということである。この表紙を作った人は、もう少しよく考えてつくってほしい.
学問のすすめについて
「学問のすすめ」については、基本的に、良くできている分野と、そうでない分野の差が大きい。「学問のすすめ」は、「学問と教養」という本から得られたアイディアである。この本はあらゆる学問領域について、その学問の内容と文献案内が簡潔に、かつ的確になされていて、良くできた本である。このように、「学問のすすめ」自体の発想は非常によく、大きな可能性を秘めているので、これからはCyber Universityの目玉の一つとして、更に内容を充実させていきたい。具体的には、まず、あらゆる学問領域をカバーできるように内容をひろげていくこと。そして、「学問のすすめ」を見た人が、本の紹介だけでなく、このページを核にして世界中の良いページにリンクできるようにし、世界の最先端の学問を学べるように内容を深くしていくこと等である。
学問のすすめのそれぞれの分野について
まず、全体的にいえることは、情報量が少ないということである。(勿論例外もあるが)よいホームページの条件の一つに、他のページへのリンクの多さなども含めて、情報量が多いということが挙げられるので、情報量が少ないということは致命的である。
◆人文科学
<現代法過程論のすすめ(太田勝造先生)>(松原建徳)についてこのページは情報量が少ない。ただ本の題名が羅列してあるだけなので、少なくとも本の内容を2、3行は書くこと。また、『自由社会の哲学とその論的』は、『自由社会の哲学とその論敵』である。
<心理学のすすめ>(大塚祥子)
丹野義彦先生のインタビュー 岸田秀先生のインタビューについて「私のホームページに戻る」を、「大塚のホームページへ」などとした方が良い。大塚さん個人のホームページから、「心理学のすすめ」へリンクしているのであろうが、学問のすすめを先に見た人にとっては、意味が通じないからである。しかし、外部から見ている人の多くは、ページの製作者はどのような人か知りたいと思うはずなので、作者のページへのリンク自体は作っておいた方がよい。
<バイオエシックスのすすめ(木村利人先生)>(武田 仁)について
このページは見る人が見ると、非常に情報量が豊かである。といのは、本人が作った部分はそんなに多くないが、早稲田大学人間科学部のホームページが良くできているからである。このように、他のページにリンクし、「他人のふんどしで相撲をとる」ことは、大いに活用すべきである。その際、どのような分野についても必ずいいホームページがあるはずなので、goo等の検索エンジンで探すと良い。gooを始めて使う人には、「gooの使い方」と書いてある部分をクリックすると分かるようになっている。(他にも、YAHOO!Japanや、千里眼、Alta Vista等いろいろなもので検索できる。)英語圏のホームページには相当いいページがあり、そのようなページの多くにはリンク集がついているはずなので、活用すると良い。
<文化人類学のすすめ(伊藤亜人先生)>(栄谷明子)について
このページの前半は良いが、最後のBook Guidの部分が弱い。Book Guidは学問のすすめの中心となる部分なので、もう少しボリュームがほしい。また、文化人類学は、今、とても面白い分野なので、他にも文化人類学について調べたい人は自由にページをつくって良い。
<相関社会科学のすすめ(山脇直司先生)>(上村綾乃)について
大学の相関社会科学のページはリンク集があったりしてよいが、頭となるページが貧弱過ぎるので、自分で作ったというものを見せて欲しい。
<マスメディア(平尾隆弘さん(週刊文春編集長))>(松野裕)について
本文中の本の紹介の部分は、本の名前などに目がいくように色をつけるなどして、目立たせると良いだろう。また、推薦書の一覧を作るのであるなら、本の値段をつけると良いだろう。
◆自然科学
<学問のすすめ〜環境学>(後藤 純一)
環境学ブックガイド について環境問題のページは豊富にあるのでリンク集を一つ付けると良い。
<人工生命のすすめ>(緑慎也)
佐倉統先生 人工生命関係日本語書籍についてこのページは外国の有名な人工生命のページにリンクしているので良いが、それぞれのリンクしている先にどのような内容が書かれているか、Book Guidと同様に2、3行のコメントをつけておき路案内役を果たせるようにしておくと良い。
また、佐倉さんのインタビューの中に内容が含まれているとはいえ、「人工生命を学ぶ」の部分が弱い。もし製作中であるのならば、そうである旨をindexに示すこと。
<社会生物学のすすめ(長谷川真理子先生)>(牧原加織)について
このページは愛想がないので、もっと文量を増やして欲しい。Book Guideにも、それぞれ数行の道案内役が必要である。社会生物学は、面白い分野なのでもっといろいろできるはずである。
<認知科学のすすめ(酒井邦嘉先生)>(鈴木健太郎)について
本の解説と、ページの外へのリンクがもう少し欲しい。案内が不親切である。
<地質学、地球惑星科学のすすめ(鳥海光弘先生)>(丸山)について
Book Guidに愛想がないので、上に書いてきたものと同様に、数行の解説を加えると良い。しかし、基本的には面白くできている。
<学問のすすめ 素粒子物理学編>(渡辺英徳)について
作りが凝り過ぎていて、いちいちクリックするのが面倒なので、もう少し分かりやすい画面構造にすると良い。推薦書の一覧を作るのなら、値段と、売っているかいないかの一覧を入れた方が良い。また、内容が豊富になってきたら、表の組変えを行なって見やすくしておいた方がよい。
文責:片岡公一